東京・港区の麻布台ヒルズ ギャラリーで6月27日(金)から9月15日(月・祝)まで開催される『高畑勲展 ―日本のアニメーションを作った男。』のメインビジュアルや展示の見どころが発表された。
アニメーション映画監督として多くの作品を手がけた高畑の生誕90年と、彼に影響を与えた太平洋戦争の終戦80年を記念して開催される同展。2種類のメインビジュアルには『火垂るの墓』と『平成狸合戦ぽんぽこ』が採用された。
作品紹介エリアでは、前述の2作品に加え、ティザービジュアルに用いられた『アルプスの少女ハイジ』も含めた3作品のセル画 / 背景画が初公開されることが決定。その他『ホーホケキョ となりの山田くん』『かぐや姫の物語』『柳川堀割物語』などの関連展示も予定されている。
さらに、同展の準備の中で、後に『新世紀エヴァンゲリオン』などを生み出す庵野秀明が、『火垂るの墓』に原画スタッフとして参加した際に描いた「重巡洋艦摩耶(まや)」のレイアウト(画面構成)が発見。レイアウトを基に描かれたハーモニーセル(※)とともに初公開される。

※ハーモニーセル:絵画のようなタッチで描きこまれたセルのこと。通常、セルの彩色は単色の塗り分けだが、ハーモニーはより写実的な表現を可能にするテクニックである。(展覧会公式サイトより引用)
また、音声ガイドの詳細も決定。ナビゲーターを伊集院光、ナレーションを玉川砂記子が担当する。加えて、映画監督・岩井俊二が展示作品に合わせて選ぶ公式プレイリストもセットで聴ける予定となっている。
『高畑勲展 ―日本のアニメーションを作った男。』

会場|麻布台ヒルズ ギャラリー(東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階)
会期|2025年6月27日(金)-2025年9月15日(月・祝)
開館時間|10:00-20:00(最終入館 19:30)
※6/27(金)-7/18(金)の火曜・日曜は10:00-17:00(最終入館16:30)
主催|麻布台ヒルズ ギャラリー、NHK、NHKプロモーション
企画協力|スタジオジブリ
協力|(公財)徳間記念アニメーション文化財団